建築写真家が撮る都市風景
撮影日:2017/08/15
撮影:鶴見哲也(Life is wonder)
石川県津幡町にある倶利伽羅不動寺西之坊鳳凰殿。
毎年8月15日に万灯会(まんどうえ)という行事がある。
万灯会は、今までの罪を悔い改め、様々なご恩に報いるために、たくさんのお灯明をともして供養することを目的としている。
この日はお寺中がお灯明で満たされ、1年に1度の特別な光に包まれる。
この行事は地元では有名で、過去の写真もよく見たが、どれもお灯明や池越しの鳳凰殿といったものが多い。
もう少し引いて、山間の中に建つ鳳凰殿という町に対する立地特性のようなものを表現したいと考え、この構図で撮影した。
今にも雨が降りそうな曇天だったが、それがまたお灯明で満たされて輝く鳳凰殿を引き立ててくれているようであった。
一歩引いた俯瞰的な視点で撮ること、町に対する立地特性を意識することは、建築写真を撮る癖が出ていたのかな。
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