設計:安藤建築事務所 (Instagram:@ando_kenchiku
場所:石川県
撮影:鶴見哲也(Life is wonder

建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所
建築写真|石川県|KU-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

モスグリーンの切妻屋根の平屋と、片流れの2階建てで構成された外観。
2つのボリュームが、内部空間のゾーニングにも関連している。
安藤建築事務所が得意としている明確な構成だ。

しかし、この住まいは明確な構成の中にも斜めに壁を差し込むことで、空間に変化を与えている。
斜めに壁を差し込むことで、空間に奥行き感が増し、視覚的に広がりを感じられる。
コンパクトな住まいの設計を得意としているからこそ、面積以上の広がりを感じさせる設計ノウハウが存分に詰まっている。

斜めの壁のデメリットは、デッドスペースが生まれやすいこと。
この住まいの場合は、上手く収納という形でデッドスペースが処理されている。
洗面であれば、収納の奥行きは必要ない。
必要な所に必要なサイズの収納となっているため、これはもうデッドスペースではない。
空間に変化を与えながら、無駄なスペースを作らないあたりに、設計力の高さが伺われる。

以上のことから、建築写真の撮影のポイントはこちら。
・室内の壁が斜めに差し込まれている様子がわかるようグリット構図で撮影
・動線に注目し、空間の変化を表現
・デッドスペースになりそうな空間の裏側を撮影し、空間が隅々まで活かされていることを証明

(※コメントは、建築写真家として捉えた私見です)

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