設計:株式会社JA建設エナジー
場所:石川県
撮影:鶴見哲也(Life is wonder)
田園風景が広がる長閑な敷地に建つ住まい。
軒の出がないシンプルな箱型の外観。
カーポートがコンクリートの壁で目隠しされており、美しい佇まいに見えるよう丁寧にデザインされていることがうかがえる。
隣地の畑側に対しては、木製の目隠しフェンスでプライバシーを確保しつつ、LDKから広い空が眺められて心地が良い。
内部空間は、平屋部分にLDKが配置されている。
リビング上部は板張りの勾配天井。
一番高い部分に間接照明を仕込むことで、空間の広がり効果向上している。
間接照明で照らされている部分は白飛びしやすいので、部分補正で丁寧に現像し、木目が消えないように配慮。
全体の内装色は、杉の無垢材に合わせたナチュラル系でまとめられている。
キッチン背面の収納も無垢材で造作されており、本物の木の質感にこだわった様子がうかがえる。
きっと長く住むにつれて、飴色に経年美化していき、愛着のある空間になっていくだろうな。
以上のことから、建築写真の撮影のポイントはこちら。
・コンクリートの目隠し壁の効果を最大限に意識し、カーポートや屋外物置が目立たないよう構図取り
・周辺の立地が解説できるように、畑側から緑越しに撮影
・内部の間接照明は、部分補正で仕上げの質感を損なわないように配慮
(※コメントは、建築写真家として捉えた私見です)
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