設計:安藤建築事務所 (Instagram:@ando_kenchiku
場所:石川県
撮影:鶴見哲也(Life is wonder

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

建築写真|石川県|I-house(個人住宅)|設計:安藤建築事務所

 

この住まいは、L字型のボリュームに対して、斜め45度でもう一つのボリュームが突き刺さったような構成をしている。
そのため、どこを正面と捉えるか非常に迷ったのが正直なところ。
このように迷った時は、とにかく撮るわけではなく、よく見て観察するようにしている。
目で見て良いと思うものを、写真という記録に残すので、観察眼は必要不可欠である。

内部空間にも、角度の違うボリュームの組み合わせの効果が出ており、水平方向に奥行き感のある空間になっている。
そして垂直方向には吹き抜けがあり、横にも縦にも開放感のある空間に仕上がっている。
さらにリビングは、一段下がったサンクンリビングになっている。
床を下げ、そこで過ごす視線の高さに変化を与えることが、空間体験に影響をする。
このような設計上の工夫が、面積以上の広がりを感じさせてくれる。
空間の変化を写真で伝えられるよう、縦横構図を使い分けて複数枚で表現している。

玄関とリビングの間に壁があるが、天井まで届いていない。
そうすることで、来客の目隠しと開放感を両立している。
その様子は吹き抜けからのぞき見ることで、ようやく説明ができるだろう。
建築写真らしい垂直水平の写真表現に拘らず、構成を説明する柔軟な撮影技術が大切だ。

以上のことから、建築写真の撮影のポイントはこちら。
・迷ったら撮影を止めて観察する
・空間の変化を縦横構図を使い分けて、複数枚で表現する
・時には吹き抜けからのぞき見るような構図で、柔軟な表現を試みる

(※コメントは、建築写真家として捉えた私見です)

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