設計:株式会社JA建設エナジー
場所:石川県
撮影:鶴見哲也(Life is wonder)
夫婦と子供3人の賑やかな家庭。
家族それぞれ一緒に過ごしたり、存在を感じながら1人の時間に集中したり、思い思いの過ごし方ができることがコンセプトとなっている。
そのため、LDKは開放的ながら、様々な居場所があり、その様子がわかるよう人を入れてコンセプトイメージを撮影。
吹き抜けのリビングは、ソファーでゆったりくつろげる。
南側の景観が良くなかったので、あえて北東側のリビング、吹き抜けにしたようだ。
東側の窓から朝日が入り、それ以降はずっと安定した柔らかな光のリビングで心地良さそう。
開放感は吹き抜けの効果だけではなく、視線が抜ける対角線上や階段の登りきりの部分に、必ず窓が設けられていることも影響している。
視線が抜けるよう開口部設計されているので、写真の構図でも視線の抜けはかなり意識した。
また、リビングの隣には、3畳の畳コーナー。
ここはリビングのソファーから溢れた家族が腰掛けたり、少し横になったり、またダイニングと一体的に使えば、友人を呼んでパーティーもできる。
ダイニングは造作で、カウンターと一体になっている。
キッチンの床が1段下がっていることで、ダイニングテーブルと高さがあい、LDKで存在感が強くなりがちなキッチンが、主張弱めでよく馴染んでいる。
夜間の照明を点けたイメージも、昼間とは違った美しさがある。
以上のことから、建築写真の撮影のポイントはこちら。
・開放感と思い思いの過ごし方というコンセプトイメージを伝えるため、人を入れて撮影
・吹き抜けと開口部配置による開放感を意識した構図づくり
・昼と夜で同じ構図(吹き抜けの縦構図)で撮影し、昼夜のイメージの違いがわかりやすいよう撮影
(※コメントは、建築写真家として捉えた私見です)
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